ホーム > 学生紹介
学生紹介

大阪大学大学院医科学修士課程 「健康医療問題解決能力の涵養」教育プログラム 受講者


 

【プログラム修了生からの一言】

    ◆大阪大学『健康医療問題解決能力の涵養』教育プログラム 謝恩会の写真はこちら

 

2011年度 修了生 仁木敦子(公衆衛生学教室)

行政保健師として勤務しながら、公衆衛生の基本と歴史、最先端の情報、そして海外と比較した日本の姿と課題など、高度な内容を学ぶことができました。このプログラムならではの、現役社会人へのご配慮と期待がひしひしと感じられ、1年間緊張した毎土曜日を過ごしました。  行政の中で働いていると、とかく取り組まなければならない事業の展開や数による評価に終始し、見えていることしか見えない状態に陥ってしまうことに漠然と不安を感じていました。行政区単位で健康問題を評価して解決策へつなげるのが保健所の役割ではありますが、もっと大きな公衆衛生の歴史の流れの中で見つめなければならない課題をしっかりと自分の中に据えておきたいという思いが膨らみ、このプログラムの受講を希望しました。  毎土曜日の終日講義と事前学習やレポートは決して楽なものではありませんでしたが、今の時期にこのように充実したプログラムを受講したことで、これからの業務に幅と深みを与えてくれると確信しています。

2011年度 修了生 絹巻恵子(公衆衛生学教室)

健康問題解決能力涵養プログラムでは、疫学をはじめ医事法、健康政策学、国際感染症学などさまざまな分野について、学ぶことができました。幅広い分野の科目が展開されているため、初めて学ぶ分野も多く新鮮でした。授業では、各種問題について、受講生と討論したり、意見を発表することで、学ぶだけではなく、問題解決の一歩を踏み出すことができたと思います。 このコースで学び、受講生と共有したことは、社会人になってからも意見を求められたりするときに、自信をもって意見を述べることができる基盤となっています。 有意義な授業を受けることができ、先生方、また受講生の方に感謝しています。

2011年度 修了生 浅井種美(公衆衛生学教室)

化学会社の研究員として、「モノづくり」という観点から社会と関わりを持つ生活を送っていましたが、会社生活を通じて、コミュニケーションやメンタルヘルスなど健康への社会決定要因の重要性に興味を持ち、社会医学を体系的に学びたいと、本プログラムへの参加を決意しました。学生時代の薬学の知識は時代遅れとなり、専門外に等しい立場の私にとって、学びたい意欲があれば、最新の知識が体系的に理解できることに感謝し、喜びを感じた日々でした。誰にでも訪れる偶然の幸運を、その出会いに気付き、考え、吸収して、いかに自分のものにできるか、と考える日々の中で、「探していたのは、これだっ!」と思える講義に出会った時の喜び、驚きは言葉で表現できないほど大きなものでした。会社、大学、家庭の両立に挑戦した2年間は楽しいことも辛いことも盛りだくさんで、あっという間でしたが、幅広い分野、年代の恩師、友人に出会えたこと、多くの人に支えられて得た知識・経験を、これからは社会の前線で、実践・普及していきたいと思います。

2011年度 修了生 伴 淳子(公衆衛生学教室)

「健康医療問題解決能力の涵養」は、実社会に近い分野について、第一線の先生方に講義をしていただき、それぞれの問題に落とし込んでいく、社会医学のエッセンスを感じるにはとても有用なコースでした。参加者として、医科学修士課程の学生だけでなく、単位履修生や聴講生など、いろんなバックグラウンドを持った、幅広い年齢層の人々が、医療裁判の判決を議論したり、英国の保険制度から日本の保険制度の問題点を考えたり、労働者の過労死や自殺について話し合ったりすることで、自分とは異なった視点や捉え方に気づかされ、更に、物事を深く掘り下げることを教えられました。中之島という立地条件と土曜日の講義がほとんどという時間的配慮により、社会人である私も無理なく、本コースを修了することができました。ここで学んだ事を今後の業務に生かすことができるよう、考えていきたいと思っています。

2011年度 修了生 本田瑛子(公衆衛生学教室)

「健康医療問題の解決能力の涵養」プログラムを受講し、実際の医療の問題がどうなのか、他国との医療体制の比較等、大変たくさんのことを学ぶことができました。聴講だけでなく、自分の考えを発表したりディスカッションでさらに疑問が出てきて、またそれについて考えたりする機会に恵まれました。私自身は学部を卒業してすぐに修士課程に入ったのですが、先生方はじめ、すでに現場で活躍している受講生の方々のお話や考えを聞くことができて、さらに知識が深まった気がします。様々な分野の方、職種の方がいて、とても参考になりました。何より、講義を楽しんで受講することができたことをうれしく思います。このプログラムで得たことを、これから保健師として現場の活動に活かしていきたいと思います。

2011年度 修了生 若林真美(公衆衛生学教室)

大阪大学医学系研究科公衆衛生学教室が主催する「健康医療問題解決能力の涵養」プログラムは、医療に関する非常に多様なテーマを学べるプログラムである。私はこのプログラムから、社会、環境、経済、法律、政策など多面的なトピックを医療に結び付けて学ぶことができた。たとえば、法律と医療に関する講義では、ただ単に法律内容を学ぶのではなく実際の判例をもとにその解釈を学び、裁判事例になるような事態を防ぐにはどうしたらいいのかという点も考えさせられた。そういった思考実験は単に知識を深めるだけでなく、今までの医療に関する考え方をさらに肥沃なものにしてくれたと考える。このプログラムは大阪大学の大学院生のみならず、学外の方にも広く公開された授業である。ぜひ、多くの方に受講していただき「健康医療問題解決能力」に磨きをかけていってほしいと思います。


 

2011年度 修了生 伊藤篤子(公衆衛生学教室)

わたしが、この二年間に経験できたこと、 その中で、新たに学んだことは、本当にたくさんありました。  自分の得意なこと、足りないことを改めて、様々に感じ、考えさせられましたが、 これは、この環境にあってこそできたことで、 それらは、すべて、今のわたしにとっての大事な財産です。 わたしに、あきらめることなくチャンスを与えてくださり、 助けてくださった先生方に、心から感謝しています。 今後のことについて、今、考えていることは、ひとつだけ。 後悔している失敗は、改め、ひとつひとつのことに最善を尽くし、 必死になって、まっすぐ前進していく、それだけです。

2011年度 修了生 久保佐智美(公衆衛生学教室)

行政管理栄養士として勤務後、「人々の健康を左右する生活習慣、社会環境とは?その因果関係を明らかにするための疫学研究はどのような手法で行われているのか?」といったことに興味を持ち、公衆衛生学教室に入りました。 毎週のように開講されるこのプログラムの様々な講義を通じて、これまで関心を持っていたが専門に研究されている先生方から話を聞く機会のなかった内容や、関心を持つ機会すらなかったが、講義を受けたことで非常に興味を持つようになった事項など、自分一人の力では得ることができない多くの知識を吸収することができました。 お世話になった先生方、共に受講し刺激しあった学生、聴講生の皆さまとの出会いに感謝するとともに、本プログラムのますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

2011年度 修了生 中野佳菜(公衆衛生学教室)

病院で理学療法士として働くなかで、もっと医療や社会を取り巻く様々な課題について学びたいと考えたのが、このプログラムを受講するきっかけでした。土曜日に多くの講義が開講されているので、病院での勤務を続けながら、たくさんの興味深い講義を受けることができました。また、公衆衛生の研究活動に少しでも携わり、学会でのポスター発表や修士論文をまとめることができたことなど、「ここ」でしかできないことをたくさん経験しました。振り返れば、修士課程の2年間は短い期間でしたが、大阪大学大学院生として多くの利を得ることができる環境で勉強し、密度の濃い毎日を過ごすことができました。それら全ての経験が、「健康医療問題」を解決する能力に繋がるのだと思います。今後は、このプログラムで培った力を礎に、医療人として更に成長していきたいです。


 

2009年度 修了生 川口竜助(公衆衛生学教室)

大阪府で行政医師として働きながら、大学で勉強しています。多様な府民の保健医療福祉課題に対応していくためには、府職員は公衆衛生学について、より専門的な見識を備えていくことが必要と考えています。

2009年度 修了生 白井 千香(環境医学教室)

自称公衆衛生医を“実”にしようと、卒後20年余、保健所と大学院生のかけもちを決心しました。現場の公衆衛生は、人々の日常生活と「もしもの時の医療」をつないだり、健康を“幸せ”と意識できるために環境を整えたりする役割があります。私達が日本発MPHコースの先駆けとなりうるか、学問の公衆衛生をかじりながら、本場の英国にも足を運びました。研究を保健衛生の業務に活かしていきたいです。

2009年度 修了生 田渕 紗也香(公衆衛生学教室)

保健師として自治体に勤務すること6年。もっと様々な角度から地域の健康課題をとらえ展開させる力を身につけたい、日々の活動にリンクしたスキルアップを、と考えていたときに本プログラムに出会いました。仕事との両立は確かに大変ですが、その分刺激的な学生生活を送らせていただいています!2年は長いようであっという間。貴重な経験に感謝しています。

2009年度 修了生 田村 嘉孝(公衆衛生学教室)

平成7年自治医科大学卒業。卒後のお礼奉公の期間に、病院と保健所の立場からそれぞれ結核対策に従事する機会をいただいて以降、結核対策にはまっています。現在は、結核病院で結核診療に従事する立場ですが、健康問題(結核対策)の解決には公衆衛生的な視点や活動も欠かせないことから、そのスキルアップを目指して社会人修士課程へ進学しました。限られた時間の中ですが、実践に生かせることを、たくさんの先生方から学んで行きたいと思っています。

2009年度 修了生 西村 奈津子(公衆衛生学教室)

私の研究テーマは、健診の受診率向上のための方策についてです。現在はヘルスプロモーションの観点と健康評価の能力を養うために、日々地域でのフィールドワークや健診データの解析等、色々な経験をさせていただいています。体の自己管理をすることは症状がなければなかなか難しいですが、住民が将来の病気について一緒に考えていけるよう、大学院で得たことを活かして地域に貢献したいと思っています。

2009年度 修了生 藤川 健弥(感染制御学教室)

現在、刀根山病院で内科医として、主に結核の診療をしています。GPの社会人枠として学生になって2年目ですが、これまでとは異なった視点で、自分の業務を見ることができるようになりました。GPには、異なった分野で仕事をされている人もいて、かなり刺激を受けています。まもなく卒業する(はず?)ですが、この2年間の経験を次に活かしていきたいと思っています。

2009年度 修了生 幸重 美津子(医の倫理学教室)

私が医学系研究科を志したのは医療現場の国際化に向けた研究に興味があったからでしたが、こちらでの授業は最新の知識とともに幅広い体系的な理解を与えてくれました。土曜日の集中講義では、社会人で職業を持っていても「学ぶ意欲さえあれば、こんなことまで学べるのだ」という驚きにも似た感激を味わいました。すでに博士号は取得していたものの、今回の修士課程は期待以上の充実した内容と緊張感があり、自分のキャリアの幅が倍に広がったような気がして大変満足しています。

2010年度 修了生 駒橋 玲子(公衆衛生学教室)

茨城県職員,管理栄養士です。仕事と大学の二足のわらじを履くことができるカリキュラムに感謝しています。 現在は保健予防課健康づくりGに所属し,主に食育を担当しています。 健康づくりといえばメタボ健診がここ最近の大きな変革でしたが,生活習慣を変えるのに必要なのは,個人の努力だけでしょうか・・・。 人が幸せになる健康づくりのために,行政の力をどう活かすべきか,日々悶々とする気持ちに踏ん切りをつけたいと思い,ここにたどり着きました。 微力ながらあがいていきたいと思います。

2010年度 修了生 高野 裕慎(公衆衛生学教室)

研究テーマ:心臓周囲脂肪と循環器疾患発症との関連についての疫学研究


大阪大学医学部保健学科放射線技術科学専攻を卒業後、この研究室で勉強させていただくことになりました。学部時代は心臓超音波(いわゆる心エコー)を専門に心臓、とくに心筋の動態評価を研究していました。今は循環器関連の予防医学に興味を持っており、それに基づいて研究を進めています。

2010年度 修了生 松尾 有華(環境医学教室)

学部では生理学と栄養学を専攻、副専攻として心理学を勉強していました。 2009年の夏からは、環境医学教室にて、子ども達を対象とした脳機能測定のための視覚機能計測に携わっています。 脳機能の発達度合いに応じた適切な対応を考えていく上で役立つ情報が視覚機能計測により得られるようになると、発達障害をもつ子ども達自身、またその子ども達と関わる人々が、よりのびやかに過ごせるようになると信じて研究を行っております。

2010年度 修了生 吉岡 杏奈(公衆衛生学教室)

薬剤師として疾病の予防に携わりたいと思い、大学院に進学しました。社会の高齢化に伴い、健康問題の解決のためには、公衆衛生的アプローチがこれからますます重要になってくると思います。特に、生活習慣病のリスク要因に関心をもっています。疫学研究を通じてデータを適切に解釈する力を身につけ、ライフスタイルと疾病との関連を理解したいと考えています。将来的には、薬物療法を必要最小限に、より効果的に行うための生活習慣を提言できたらとも思います。